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~妄想ブログ④~敦賀さんに連れられて…



(……敦賀さんが私を探してたなんて…私ったら何やらかしたのかしら…)



エスコートされるように連れ去られながらも、自分が何か酷い失態をおかしたのではないかと、思考を巡らせ血の気が引いてきた。



…でも、先に謝っておけばまだ許してもらえるかもしれないわ。



「…あの、敦賀さん…ごめんなさい」


「え?」


「私なにか知らぬ間にやらかしてしまったんですよね?だから敦賀さんが私を血眼になって探して…」
「いや、血眼になってないし。それに、そんな理由で連れ出したんじゃないから」


「えっ、じゃあどうしてですか?」


「実は、最上さんがさっき立っていた足元らへんに大きい…虫がいてね」
「ええぇぇ?!」


「今にも君の足に乗りそうだったから、取り合えずその場から連れ出してあげようと思って」


「…そうだったんですか、全然気づきませんでした」



こんな綺麗なところにも出るのね…質悪いわ。
(まるでショータローね)


でも、そんな理由でよかった。



てっきり私が気づかないうちに何かヒール兄弟の正体に繋がるボロを出してしまったのかと…。



そんな理由でもない限り敦賀さんが私を探すなんてありえないもの。



「ありがとうございました」


「ううん、…ところでさっき貴島とはなに話してたの?」


「えっ?」



…気のせい…よね?
一瞬敦賀さんの雰囲気が変わった気がしたのは。



「い、いえ、ほとんど会話らしい会話はしておりません!なにやら貴島さんも私のプリンセス・ローザ様の魔法にかかったようで、私を綺麗だとおっしゃってましたが…」


「ふーん」



(気のせいじゃない…!!)



暫くこんな空気の敦賀さんにお会いしてなかった私は、思わず尻込みした。

最近はこんなに不機嫌になられることなかったのに…。



「あ、あのやっぱり何か怒っていらっしゃいますか?」


「えっ、いや怒ってないよ(キュラリ)」



(じゃあなぜ紳士スマイルになっていらっしゃるんですかぁぁぁぁ!!)



「う、嘘です!!」


「え?なんで?」


「空気がそうおっしゃってます!」


「くすっ、ごめんね、ホントに怒ってないよ、ただ…」


「ただ?」


「最上さんを綺麗だと思ってるのは貴島だけじゃないし、プリンセス・ローザのお陰でもない。
君の実力で、俺も君が本当に綺麗だと思うよ」



そう、敦賀さんは確かに言って、私の手を取り、自分の唇にそっと持っていった。


チュッ




jpg (8)







「っ…!!!!」



「それじゃあ、またあとでホテルでね、最上さん。(にっこり)」




…固まる私を残し、そのまま敦賀さんは人の中へ消えていってしまった。



最後の言い方は無理に意味深じゃあアリマセンカ…?


さっきの行動といい…私また敦賀さんにからかわれたのね。



「…はぁ………。」



私、いつからこんなにあの人にドキドキするようになっちゃったのかしら。



あんなに至近距離で綺麗って言われて、おまけに手の甲にキスまでされて…。



ホントに私じゃなかったら一発で落とされてるわ。



だからプレイボーイだって思っちゃうのよ。



「………。」



…さっきから胸の鼓動が収まらない。


あんなことされて、ドキドキしない方がおかしいと思う。



……手に残るあの人の唇の感触が、私を悪い魔法にかけようとしている。



「あ"ぁぁーもう!忘れるのよキョーコ!!」



(とにかく頭を冷やすしかないわ!飲み物、飲み物…)



「すみません!こちらにジュース持ってきて頂けますか!」


「どちらになさいますか?」


「グレープジュースでお願いします!」


「かしこまりました。ただいまお持ち致します」



私はすぐにでもこの気持ちを、飲み物と一緒に奥の方へ流し込みたかった。



だから係りの人が持ってきた飲み物を一気に飲み干してしまったのだ。



その過ちに気づかず…。




続く…

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